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KRAFTWERK "FAIRFIELD HALL CROYDON 21091975"

1975年9月21日のUKはCROYDONという都市にあるFAIRFIELD HALLでのライヴのMP3ファイルを、某所で拾った。元ネタはブートレグのCDR。AUTOBAHN発表直後のライブツアーのオーディエンス録音。サウンドボード録音かと錯角する程、観客が静か。それともマヂモンのサウンドボード音源?…なワケないか。ところで1975年、KRAFTWERKは9月をまるまる使ってUKの十数カ所を行脚。私が知る限りではUKでのライブネタは3種類出回ってる筈。
各ファイルは拍手や歓声をちょん切ってあるのか終端がハンパに終わってたり、曲の途中までしかなかったり、みょ〜なプチプチが入ってたり、一瞬無音部分が混入してたり。MP3にエンコした時にそうなったのかCDRのリッピングが上手くイカなかったのか或いは元々そうなのか。エエ、モノズキな私はプチプチ潰しや修正に一週間を費やしてしまったヨ…(溜息)。ケド、この時期の録音としてはイイ方ではないかと思う。ヒスノイズ、スゴイケド。ま、公開してくれたヒト、感謝!ファイルは9トラック分あるが、演目は以下の通り。

1. KLINGKLANG
2. TONGEBIRGE
3. TANZMUSIK
4. RUCKZACK
5. DIE SONNE TOENT
6. KOMETENMELODIE 1
7. DIE SONNE, DER MOND, DIE STERNE
8. KOMETENMELODIE 2
9. AUTOBAHN
10. MITTERNACHT

まずはストリングス演奏をバックに挨拶。「楽器」のチューニングを「演奏」して、1で本番開始。以降、UKでの演奏は全て同じ曲順だった模様。しかし元ネタのCDRでは9と10の順番は逆。どっかで読ンだ記憶があるが、9が一応のラストで、10はアンコールでプレイされた筈。10の最後にドイツ語と英語で挨拶するラルフの声が入っている。歓声がイカにも後から編集して乱暴に繋いであるのがナンとも。しかも、最後の辺に入ってる挨拶は曲目紹介で「KLING KLANG」と言ってるっぽい。えーと…(汗)。
5はCDRでは6のアタマにくっついていて1トラックになっている。この頃のライブでは、KOMETENMELODIE 1とKOMETENMELODIE 2の前に、こうしたヴォコーダーによる「イントロ」が奏でられた。ちなみに5はFAUST INTROと呼ばれるコトもあり、そのコトから察せられるように、コレはかのゲーテのファウストからの引用。PROLOG IM HIMMELという章の一部らしいヨ?その部分を私がヘタを承知で日本語にすると、こンな感じ。

●DIE SONNE TOENT
DIE SONNE TOENT NACH ALTER WEISE/IN BRUDERSPHAEREN WETTGESANG/UND IHRE VORGESCHRIEBENE REISE/VOLLENDET SIE MIT DONNERGANG
●太陽が吟ずる
太陽が吟ずる太古の詠唱は/兄弟である天体が歌い競う中を/そして定められた軌跡を巡り/轟く雷鳴と共に届くのだ

彗星をテーマにした作品にピッタリな気もするネ。う〜ン、さすがプログレ、オペラちっく。この引用を教会のキンコンカンコンやオルガンの音をバックにヴォコーダーでカマすワケ。7ではメロトロン(実はオーケストロン)な合唱にのせて異世界っぽいヴォコーダーで「お日さま〜お月さま〜お星さま〜」という意味のお言葉を都合3度繰り返して賜れるですヨ。マヂなのかギャグなのか、ドッチ?…マヂか、やっぱ。このベタさ加減はKRAFTWERKの所謂一つの個性だネ!ちなみに5ではラルフがヴォコり、7ではフローリアンがヴォコってる。9では二人でヴォコってハモってる。
メンバーは既にカールが加入しているので、ステージ左からラルフ、カール、ウォルフガング、フローリアンの並びで演奏。左のスピーカーからはラルフとカールの、右のスピーカーからはウォルフガングとフローリアンの演奏が、見事にまっ二つに分かれて聞こえてくる。誰がナニを演奏してるか判り易くてよろしい。
ステージ前面には当時の名物だったネオン(フローリアンの妹提供)による各メンバーの名前表示を配置。コレさえあればメンバー紹介MC必要なし。ステージ後方にはスクリーンがあり、演目に合わせてジャケに使ったイメージ等のスライド写真を投影。これさえあれば演目紹介MC必要なし。余計なMCしたくナイのボクたちって感じか?ンで、このUKでのライブでは、ウォルフガング考案のアノ「檻ドラム」がフィーチャーされている。鉄で出来たパイプとパイプとの間に手をかざすとドラムの音がするってヤツ。マトモに動作したコトが殆どなく、意味不明のオブジェ化してるケド。どーせならパイプの部分を直接ぶっ叩けば良かったンでは?それじゃー意味ナイか。
この当時の「ロックショー」としてはかなり異色だったンだろーなーと思う。観客もどう反応してイイのかワカランかったンでは。今でもそンな感じ残ってるケド。

1のイントロはレコードのまんま、カンコンボ〜ンチンキンポ〜ンなパーカッション演奏。コレ、多分テープ。冒頭うにょ〜ンとテープの回転数が上がってくような起ち上がり。それが終わるとシンセでやっぱうにょ〜ンとやって始まるので、多分ワザと。で、シンセな演奏へなだれ込む。ンー、音がカワイくってラヴリ〜?しっかし…コレってレコードでの演奏とは割と違う。最初は後に発表したTRANSISTORみたいな感じ。演奏が進むに連れてTONGEBIRGEっぽい部分もあったりして。だから、2は1のコーダ部分のように聞こえる。でも2はフンイキ似てるダケで、TONGEBIRGEとは別な曲って感じがしないでもナイ。ちなみにCDRでは1と2はTONGEBIRGEとして1トラック分になってるらしい。演奏は、やっぱ「手クセ」だけで曲作ってるだろーみたいな感じ。ま、KRAFTWERKはセッション重ねてイイ部分を繋いで作品にするスタイルらしいケド。3、何か不思議な幸福感に浸れる、その名も「舞踏音楽」。レイヴなんかもーまるきし関係ないホノボノさがイイ感じ。つーか、ずっとホノボノしっぱなし。4、フルートを模した音色のシンセを操るフローリアンの演奏がグー。途中ホワイトノイズを変調した音によるラルフとフローリアンのソロ合戦。ノリノリ。あーロックだ!コレ、ロックだヨ!カッチョエエ。その場にいたら、カンゲキしてウルウルしたかも。で、5。キンコンカンコンジャーンジャジャーンな感じでヨーロピア〜ンな世界からヴォコーダーによるコメットヴォイスで宇宙へピョ〜ン。6、コメットさんのテーマ登場。7、コメットさんが何かブツブツ呟いた後、8で遂にそのお姿が我々の前に!て、感じ?9、ファイルはアタマのドア閉め音がヌケてて、車がイキナリ走り出しちゃってる。この曲でナンと、フローリアンの生声が聴ける。ラルフとハモッてンの。うひー。ファイルは17分半程でキレてて、コーダ部分がナイ。実際は24分程は演奏してる筈なので、7分近く「紛失」してるコトになる。うぎゃあああ、聴きたい〜!リズムにノレてない部分もあるケド、やっぱノリノリな演奏。で、10。途中から後のSHOWROOM DUMMIESみたいになっちゃう。つーか、まンまぢゃねーか。実はコノ曲のライブ演奏はマトモに聴いたコトがなく、今回初めてフルで聴いた。あー、ナルホド〜な感じ。コレもノリノリ。この感じで1981年のライブもヤッてたネ。段々テンポ早くなってノリノリからイケイケに。ロック、コレはロックだ!とまたしても書くゾ。イケイケになり過ぎて、終盤イキが合わなくなって来たりして。で、それを見切ったラルフがキメのフレーズ演奏して終了。この曲だけマイナーキーで、他は全部メジャーキーなので、異色な感じがちょっとする。

このライブツアーからは、遂にギターとかフルートとか、そーゆーのを排した演奏になっている。シーケンサーは使われてなくて、全て手弾き。テープも使用してるケド、イントロに使われてる程度。スゲー。演奏にミスは散見されるケド、概ね安定してて、基本的に上手いヒト達だというコトが判る。不安定なキカイ相手によくヤったヨ〜て思う。ああ、今でも不安定なVAIO相手によくヤってるか。



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